エアコン購入は今が狙い目?2027年問題と工事業者のリアル

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第1章:2027年問題を本気で理解する

「エアコン、そろそろ買い替えたほうがいいかな…」

でも、

・まだ冷える
・壊れてはいない
・本体価格も安くない
・2027年問題って聞いたけど正直よく分からない

この状態、かなり多い。

私は量販店のエアコン工事を請け負っています。
仕事の9割以上が量販店案件です。

つまり、

・売り場の動き
・在庫の減り方
・予約の埋まり方
・繁忙期の地獄

全部リアルで見ています。

今日は、
「今すぐ買え」ではなく、
どう判断すれば損しないかを話します。


2027年問題の正体

2027年問題とは、
エアコンの省エネ基準がさらに厳しくなること。

これは突然の話ではありません。

日本には「トップランナー方式」という制度があります。

簡単に言うと、

その時点で一番省エネ性能が高い製品を基準に、
数年後の目標基準を決める制度です。

つまり、良い製品が出れば出るほど、
基準は引き上げられていく。

2027年はその更新タイミング。

メーカーはどうするか。

・コンプレッサー効率向上
・熱交換器大型化
・AI制御強化
・センサー複数搭載
・インバーター制御の細分化

これらを標準化していく流れになります。

問題はここ。

高性能化はコスト増とほぼイコール。

銅価格、半導体価格、輸送コスト。
これらも無視できません。

メーカーは努力します。

でも市場原理はこう動く。

  1. 新基準モデル登場
  2. 旧基準モデル生産終了
  3. 在庫限り
  4. 人気機種から消える
  5. 安い型落ちが減る

つまり、

「今までのように型落ちを安く買う」戦略が難しくなる可能性がある。

ただし重要なのはここ。

2027年になった瞬間に
全部が急に高くなるわけではない。

でも、

基準移行期は価格と在庫が不安定になりやすい。

ここをどう読むか。


市場が一番荒れるタイミング

価格が一番荒れるのはいつか。

制度変更+繁忙期が重なるとき。

想像してほしい。

・旧基準在庫減少
・新基準は高め
・真夏
・在庫不足

この状態は売り手市場。

値引き余地は減る。

逆に、

・制度切り替え前
・閑散期
・在庫整理中

ここは買い手有利。

これは投資と同じ。

需要と供給。


「焦らなくていい人」と「今考えるべき人」

焦らなくていい人:

・使用年数10年未満
・不具合なし
・電気代も許容範囲

今考えるべき人:

・15年以上使用
・冷えが弱い
・異音がする
・電気代が明らかに高い
・2〜3年以内に買い替え予定

この違いをまず整理する。

第2章|業界カレンダーと繁忙期のリアル

エアコンは「夏の家電」と思われがちですが、
現場で働いているとまったく違う景色が見えます。

多くの家庭は、

「暑くなったら考えよう」

と動きます。

しかし業界の時計は、
2ヶ月ほど早く進んでいます。


4月はすでに準繁忙期

「まだ春なのに?」

と思うかもしれません。

でも4月は引っ越しシーズン。

・新築引き渡し
・賃貸入居
・転勤
・進学

このタイミングでエアコン設置が一気に動きます。

特に戸建てでは複数台設置が多い。

つまり、
4月はすでに“忙しい”。

まだ暑くないのに、現場は動き始めています。


5月から本格スタート

5月になると空気が変わります。

「暑くなる前にやっておこう」

この層が動きます。

ここで動ける家庭は、
実はかなり賢い。

・機種を選ぶ余裕がある
・工事日程を選べる
・価格比較できる

ここが“狙い目”ゾーン。


6月〜8月は完全ピーク

ここからが本番。

電話は鳴り続ける。
予約は埋まる。
在庫は減る。

急いで予約を取っても、
1ヶ月待ちになることもある。

これは誇張ではありません。

特にリビング機種や人気モデルは
在庫がなくなることもあります。


繁忙期の1日のリアル

私は量販店請負が9割以上。

ピーク時はこんな感じです。

朝7時に家を出る。
現場到着。
既設撤去。
穴あけ。
配管加工。
真空引き。
試運転。

昼休憩?
正直ほぼない。

移動して次の現場。

気づけば夕方。

帰宅は夜8時頃。

これが毎日。

会社員ではないので決まった休みはない。

業者によっては2ヶ月ほぼ無休で働く人もいます。


「質は変わらない」は本当か?

よく聞かれます。

「忙しいと雑になりますか?」

正直に言います。

質を落とさないように全力でやります。

でも、

時間的余裕と心の余裕は確実に違う。

閑散期なら、

・配管の見栄え
・下地確認
・ドレン勾配の微調整
・お客様への説明時間

すべてに余裕がある。

繁忙期は、
“最適”より“最速”が優先されやすい。

これは現場にいるからこそ言える。


9月半ばで急に静かになる理由

9月上旬までは残暑。

でも半ばを過ぎると、

「もう少し我慢するか」

という家庭が増える。

一気に依頼が減る。

ここが完全な閑散期の入口。

ここで動く家庭は、
価格面でも体験面でも有利。


繁忙期に壊れた家庭のリアル

何度も見てきました。

・赤ちゃんがいる
・夜寝られない
・とにかく早く付けてほしい

でも予約は埋まっている。

在庫も限られる。

価格比較もできない。

完全に売り手市場。

焦りは判断を鈍らせる。

これが一番高くつく。

第3章|電気代・型落ち・2027年問題の「本当の損得」

ここまで読んでくれた人は、
もうなんとなく「タイミングが大事」というのは分かっていると思う。

でも一番知りたいのはこれだよね。

「結局いくら違うの?」

ここを曖昧にすると、記事は弱くなる。
だから、現実的なモデルケースで整理する。


ケース①|10年前モデル vs 最新モデル(14畳リビング)

前提条件:

・14畳用
・夏3ヶ月
・1日10時間稼働
・電気単価31円/kWh想定

旧型(10年以上前)

消費電力が高く、オンオフ制御が荒い。
平均電気代:月6,000円前後

新型(高効率モデル)

細かいインバーター制御+センサー制御。
平均電気代:月3,500〜4,000円

差額:約2,000〜2,500円/月

夏3ヶ月で
→ 約7,500円差

5年で
→ 約37,500円差

これ、地味だけど効く。

しかもこれはリビングだけ。
複数台ある家庭なら差は広がる。


ケース②|18畳クラス+在宅時間長い家庭

・在宅ワーク
・子どもが小さい
・昼間もほぼ稼働

旧型:月8,000円
新型:月5,000円前後

差額:月3,000円
年間:36,000円(冷暖房込み想定)

10年で36万円。

ここまでくると、本体価格差の話ではなくなる。


「でも本体は高いでしょ?」

確かに高い。

でも考え方はこう。

・15年使った旧型
・電気代が高い
・突然壊れるリスクあり

ここで壊れて繁忙期に買うと、

・価格比較できない
・在庫から選ぶ
・工事日も選べない

つまり、
最悪の条件で買う可能性が高い。

電気代だけでなく、
購入条件も含めて考えるべき。


型落ちが動くタイミングの裏側

型落ちはいつ安くなるか。

3月と12月。

これは本当。

理由はシンプル。

・決算
・年度替わり
・新モデル発表

この時期は「まだ新しい機種」が型落ちになる。

でもここに2027年問題が絡むとどうなるか。

基準切り替え前は、

・旧基準在庫整理
・生産終了
・人気機種から消える

この流れが起きる。

つまり、

制度変更期+繁忙期が重なると一番荒れる。

ここが怖い。


子育て家庭の“本当のリスク”

エアコンは贅沢品じゃない。

特に小さい子どもがいる家庭では、

・熱中症リスク
・夜泣き
・体力低下
・高熱時の冷却

現場で何度も見た。

「とにかく早く‼️」

でも予約は埋まっている。

在庫は限られている。

価格も強気。

焦りは判断を狂わせる。


2027年問題をどう読むか

大事なのはここ。

2027年になった瞬間に
全部が高くなるわけではない。

でも、

・基準移行期
・人気モデル集中
・在庫偏り

このときは荒れる。

だから私はこう考える。

どうせ2〜3年以内に買うなら、
荒れる前に動くのは合理的。

逆に、

・10年未満
・不具合なし
・電気代も問題ない

なら焦らない。


閑散期に買うメリットの本質

価格だけじゃない。

・設置位置相談
・配管美観
・追加工事相談
・時間をかけた説明

繁忙期は“効率”優先。

閑散期は“最適化”ができる。

これが体験価値の差。

第4章|寿命・メンテナンス・そして“損しない家庭”の判断基準

ここまで読んでくれたなら、
なんとなくこう思っているはず。

「で、うちはどうすればいいの?」

ここを整理する。


エアコンの寿命は本当は何年?

一般的には「約10年」と言われる。

これは部品供給の目安。

でも現場で見ていると、実際はもっと幅がある。

・メンテなし → 10年前後で不具合増加
・定期清掃あり → 15〜20年使う家庭もある

40年使っているお客さんにもあったことあります🖐

つまり、

使い方と手入れで大きく変わる。


使っていないエアコンほど壊れる理由

これ、意外に思うかもしれない。

でも本当。

・内部オイルが循環しない
・コンプレッサー固着
・湿気滞留
・基板劣化

たまにしか使わない寝室機の方が
突然壊れることがある。

だから私は必ず言う。

オフシーズンに試運転を。

冷えるか?
異音はないか?
水漏れはないか?

これだけで予防できる。


一番損する家庭の共通点

現場で見てきた。

パターンはほぼ同じ。

① 掃除をしない
② お掃除機能に過信
③ ドレンホース詰まり放置
④ 繁忙期に突然壊れる
⑤ 「なんでもいいから早く」となる

焦りが一番高くつく。

価格も、選択肢も、体験も。


あなたならどう判断する?分岐表

ここで整理する。

【今すぐ検討ゾーン】

・使用15年以上
・効きが弱い
・異音がある
・電気代が高い
・2〜3年以内に買う予定

→ 閑散期に動くのが合理的。


【様子見ゾーン】

・10年未満
・不具合なし
・電気代問題なし

→ 試運転とメンテ継続。


【危険ゾーン】

・真夏に試運転していない
・10年以上
・掃除ほぼしていない

→ 繁忙期突入前に動くべき。


家計防衛としてのエアコン戦略

エアコンは家電の中でも、

・価格が高い
・電気代に直結
・生活インフラ

三拍子そろっている。

だからこそ、

「壊れてから買う」は最悪。

いい買い物は、

みんなが欲しがらない時期にする。

これは投資と同じ。


2027年問題の結論

焦る必要はない。

でも、

・近い将来買う予定
・寿命ラインを超えている

なら、今は狙い目。

制度変更+繁忙期が重なると
市場は荒れる。

その前に動くかどうか。


最後に

壊れてから動くか。

壊れる前に動くか。

この差が、
数万円とストレスの差になる。

一度、自宅のエアコン年数を確認してほしい。

そして、

「今年の夏をどう迎えるか」

を考えてほしい。



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よくある質問

Q. エアコンは何月が一番安い?
A. 3月と12月が狙い目です。ただし在庫状況により変動します。

Q. 2027年問題で必ず価格は上がりますか?
A. 必ずではありませんが、省エネ基準強化により価格上昇の可能性はあります。

Q. 試運転はいつやればいい?
A. 冷房なら5月前、暖房なら11月前がおすすめです。

「エアコンの買い替えは、家計の固定費見直しと直結します。
電気代の仕組みや、子育て家庭の家計防衛については、こちらの記事でも詳しく解説しています。」

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