増やす”よりも難しい、“使う”のセンスを磨くということ

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お金を「増やすこと」には多くの情報があふれています。
SNSを開けば、「これを買えば資産1億円」「投資初心者でも簡単に副収入」なんて言葉が飛び交い、
まるで“増やせば幸せになれる”かのような錯覚さえ起こすほどです。

でも、僕がここ数年で感じているのは——
お金を増やすよりも、どう使うかの方がよっぽど難しいし、人生を左右する
ということ。


■「使う」とは、価値を選ぶということ

結婚して、子どもが生まれて、家を買って。
お金の使い方は、独身の頃のそれとはまるで違うものになりました。

若い頃は「とりあえず欲しいものを買う」「楽しければOK」という感覚でしたが、
今は、1万円の使い方にも“未来への投票”のような意味を感じます。

1万円というお金は25万円を年利4%で運用したときの利益と同じですからね👋

それは、「このお金が自分や家族のどんな未来につながるのか」を考えるようになったから。

例えば、
・子どもの絵本を買う
・妻と一緒に新しい家計簿アプリを試す
・少し奮発して家族で旅行に行く

どれも「消費」ではなく、「投資的な支出」だと思っています。
なぜなら、そのお金が**経験や絆、知識といった“形のない資産”**を生むからです。


■「節約」と「ケチ」の違い

昔の僕は“節約家”を名乗りつつ、実際はただの「ケチ」でした。
外食を控えるのも、服を買わないのも、「将来のために」ではなく「減らすことが目的」になっていたんです。

でもそれでは、心が貧しくなっていく。

妻と話す中で気づいたのは、
お金を減らさないことより、心が満たされるお金の使い方を考える方が大事だということ。

たとえば、妻が好きなカフェで過ごす時間は、
一見“贅沢”に見えても、僕ら夫婦にとっては立派な“精神のリセット投資”。

結果的に仕事も家事も前向きになれる。
そう思うと、カフェ代600円は“コスパ最強の自己投資”です(笑)😆


■「浪費」もたまには必要

投資を学びはじめると、「無駄遣い=悪」と考えてしまいがちです。
でも、人生ってそんなに計算どおりにはいかない。

僕はあえて「無駄だったかもしれないお金」を否定しません。

なぜなら、浪費の中にも「気づき」があるから。
欲しいと思って買ったけど全然使わなかったモノ——
それが“自分の価値観を知るための授業料”になることもあります。

“買ってみなければわからない”という学びも、
立派なお金の使い方のひとつだと思うのです。


■「お金を使う」とき、僕が大事にしている3つの基準

1️⃣ “誰かの笑顔”につながるかどうか
自分だけじゃなく、家族や誰かの幸せに関わるお金の使い方を選ぶ。
プレゼント、寄付、時間の共有——使う喜びが広がる瞬間です。

2️⃣ “長期的な満足”があるか
その支出が一瞬の快楽か、数年後も「良かったな」と思えるか。
たとえば家具や学びへの投資は、長期的な幸福度を高める支出です。

3️⃣ “心の豊かさ”を感じるか
最後は直感。お金を使ったあと、心が温かくなるか。
この“後味の良さ”が、お金の使い方の正解を教えてくれる。


■使い方が変わると、お金の見え方も変わる

不思議なことに、“お金の使い方”を意識しはじめると、
貯金や投資の数字よりも、「どう生きたいか」が軸になっていきます。

僕自身、昔は“投資で増やすこと”が目的でした。
でも今は、“お金を通してどんな人生をつくるか”が目的です。

そしてその価値観を妻と共有できるようになった今、
お金は単なるツールではなく、**「家族の未来をデザインする道具」**になりました。


■最後に

“いいお金の使い方”とは、正解があるものではありません。
ただ一つ確かなのは、
「自分と大切な人を幸せにできるお金の使い方」こそが、最も価値のある使い方だということ。

投資で資産を増やすことも大切。
でも、「どう使うか」を考えられる人だけが、
“お金に振り回されない生き方”を手に入れられるのだと思います。

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