守る投資編|増やすよりも大切な、“減らさない力”を育てる

money

守る投資編|増やすよりも大切な、“減らさない力”を育てる

投資を始めてしばらく経つと、誰もが一度は「もう少しリスクを取って増やしたい」と思う瞬間があります。
僕もそうでした。
ちょっと利益が出始めた頃、「あれ?自分けっこうイケるかも」と妙な自信が湧いてきて、
その勢いで“攻めの投資”に踏み込んだことがあります。

でも、そのとき学んだのが、
「投資で勝つよりも、負けないことのほうが大事」
ということでした。


■ 「守る投資」とは、リスクを理解すること

“守る投資”というと、なんだか消極的に聞こえるかもしれません。
でも、実際は一番“長く生き残る”ための戦略です。

例えば、僕が最初に痛感したのは「リスクを理解していなかった」という失敗。
SNSで話題の銘柄をなんとなく買って、数日で大きく値下がり。
その時、初めて「自分が買っているのは“企業の株”であって、ただの数字じゃないんだ」と気づきました。

守る投資は、リスクを避けることではなく、
「自分の取っているリスクを理解して、コントロールすること」

たとえば、

  • 投資額は“余裕資金の中”で決める
  • 生活防衛資金(半年〜1年分の生活費)は絶対に手を付けない
  • 分散投資を徹底して、どこかが下がっても全体でカバーできるようにする

この3つだけでも、投資の安定感は全然違います。


■ “欲”との付き合い方が、守りの鍵

正直に言うと、投資ってメンタル勝負です。
値上がりした銘柄を見て「もっと買っておけばよかった」と後悔したり、
他人の利益報告を見て「自分も負けていられない」と焦ったり。

僕も何度もそう思いました。
でも、その感情こそが“投資の罠”なんです。

あるとき妻に「最近ちょっと焦ってない?」と指摘されて、ハッとしました。
確かに、数字ばかり気にして本来の目的——“家族の未来のための投資”——を見失っていたんです。

その日から、僕は投資の管理シートに「目的欄」をつけるようにしました。
「子どもの教育費」「老後の生活資金」「夫婦の夢旅行」…
数字の裏に“意味”を置くと、焦りがぐっと減ります。

守る投資って、実は“心を守る投資”でもあるんですよね。


■ 夫婦で“守る力”を強くする

我が家では、投資をする上で「お金の話をオープンにする」ことを大事にしています。
どんなに慎重に運用しても、どちらか片方しか内容を理解していなかったら、
本当の意味で家計を守れているとは言えません。

僕たちは月に一度“マネーミーティング”をして、

  • 積立状況の確認
  • 無駄な支出が出ていないか
  • 新しい制度(新NISAなど)の活用チェック

を一緒に話します。

妻もすっかり数字に強くなり、最近では「この投資信託の手数料ちょっと高いね」と鋭いツッコミを入れてくるように(笑)
そんな会話を通して、僕ら夫婦の“守る力”も年々強くなってきました。


■ 守りながら、しなやかに攻める

守る投資というのは、攻めない投資ではありません。
守りを固めたうえで、チャンスを見極めて動ける状態を作ること。

僕の場合、投資資金を3つの層に分けています。

  • ①生活防衛資金(現金):何があっても手を付けない
  • ②コア資産(長期投資):積立NISA・インデックス中心
  • ③チャレンジ枠(余裕資金):興味のあるテーマ株など

このバランスを保つことで、
“守りながらも、学びながら成長できる投資”が実現しています。


■ おわりに:守ることは、信頼を築くこと

投資の世界では、「守り」は地味に見えるかもしれません。
でも、地味こそが続く強さです。

僕は今、投資を通じて“お金だけでなく信頼を積み立てる”感覚を持っています。
妻と話しながら、子どもたちの未来を思いながら、コツコツと守り育てていく。
それが僕にとっての「本当の投資」です。

💡次回は、「守りを固めたあとに考える“攻め方”」をテーマに、
リスクを取りに行くタイミングと、我が家流の“攻めと守りのバランス術”をお話しします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました