🌍 「為替」って実は身近なもの
FXというと「ギャンブルみたいで怖い」と思う人も多いかもしれません。
でも実は、僕たちの日常にも“為替”はしっかり関わっています。
たとえば、海外旅行で両替するとき。
「1ドル=150円」と聞いたら、それが“為替レート”です。
日本円と外国のお金(ドルやユーロなど)の交換比率を示していて、
このレートが上がったり下がったりすることで利益や損失が出るのが、FXです。
FXという言葉は(foreign exchange)の略で、外国為替という意味を表します。
つまりFXは、“国と国のお金の価値の差”を利用して利益を得る投資。
モノを買うわけでも、株を持つわけでもない——
まさに「お金そのものを取引する」世界なんです。
💡 “安く買って高く売る”は世界共通
FXの基本はとてもシンプル。
「円安になりそうならドルを買う」「円高になりそうならドルを売る」。
たとえば、1ドル=150円の時にドルを買って、
1ドル=155円になったら売る。
この差額(5円)が利益になります。
株式と違って、FXは24時間動いている市場。
アメリカのニュースやヨーロッパの金利発表、
時には政治的な出来事でも大きく動く。
僕も最初は「夜中にチャートが気になって眠れない」なんて時期がありました(笑)。
でもそのうち気づいたんです。
“為替”の動きって、世界の空気そのものなんですよね。
💬 スワップ金利という“もう一つのリターン”
FXにはもう一つ、株やNISAにはない魅力があります。
それがスワップ金利(スワップポイント)。
簡単に言えば、「金利の高い国の通貨を持っているだけで、利息がもらえる」仕組みです。
たとえば、日本(超低金利)で円を売り、金利の高い国(たとえばメキシコペソなど)の通貨を買えば、
毎日少しずつスワップ金利が入ってくる。
もちろん、為替が下がれば損失も出るリスクはありますが、
この“毎日コツコツ型の収入”は、時間を味方につける投資スタイルにも通じています。
値上がり益(キャピタルゲイン)よりも、このスワップ金利は配当金(インカムゲイン)のようなものなので、ポジションを決済しない限り金利が入ってきます。
⚠️ レバレッジという魔法と落とし穴
FXといえば、よく聞くのが「レバレッジ(てこ)」という言葉。
これは少ない資金で大きな取引ができる仕組み。
たとえば10万円で最大25倍、つまり250万円分の取引ができるのがFXの特徴です。
2025年10月現在、151円ほどで推移しているドル円ですが、
1lotの取引をするのに必要な証拠金が約6万円ほど必要になります。
レバレッジ25倍の場合、6万円で150万円分の通貨を扱っているということになります。
うまく使えば効率よく資産を増やせる。
でも、逆に損もその25倍になり得る。
僕自身、初心者の頃にレバレッジをかけすぎて、資金が大きく減った事が何回もあります。
その経験から学んだのは——
「自分のメンタルを壊すようなリスクは取らない」ことが一番大事ということ。
FXは技術よりも、感情のコントロールがすべてです。
💭 “チャートの裏に人間がいる”
僕は今でもFXを「相場観を養うトレーニング」として続けています。
ニュースを見ながら、「今この国のお金はどう動くだろう」と考える。
それって、世界を見つめる目を持つことにもつながるんです。
そして、妻と一緒に「今日ドル円が動いたね」なんて話せるのも、
以前では考えられなかった日常の一コマ。
投資って結局、“お金を通して人生を見ること”。
FXは少しクセのある投資だけど、
世界の流れや心理、そして自分自身を知るには、これ以上ない教材です。
💬 次回予告
次回は「金(ゴールド)・コモディティ投資」編へ。
“お金そのもの”の価値が揺らぐ時代に、
なぜ人々は“金”を求めるのか?
“守り”の投資の原点を、わかりやすく解説します。
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